ベース・アドバンスト科 IVb モーダル・インプロヴィゼイション
講師:濱瀬元彦
形式:通学個人レッスン 料金 / 通信なし
年間22回(木金土曜日、月2回レッスン、1月、8月のみ1回レッスンとなります
場所:三宿スタジオ
教材:濱瀬元彦著『ブルー・ノートと調性』(全音楽譜出版社)   
対象:エレクトリックおよびアコースティック・ベース、その他の楽器も可
受講条件:基本的な読譜能力を有すること。
期間:一年以上(能力差により変化)

インプロヴィゼイションについて 濱瀬元彦
 インプロヴィゼイションは狭義には、ジャズの即興演奏、アドリブを指します。しかし、より普遍的に言えば音素材とトーナリティーに対するコンパクトな(完備した)理解と器楽的身体がなんらかの音楽的状況で実現する一回性の劇である、と定義することができるでしょう。各演奏者の演奏の場のまさにその瞬間における音響に対するイメージの掘り下げの力(同時に受容の力)と、器楽的、音楽的、身体的な制約の中で演奏として表出する力(行動化)がこの劇を成り立たるための要素です。インプロヴィゼイションの素晴らしさはその自在さにあります。しかし、この自在さは素材に対する音楽的理解と器楽的理解の両面から得られる自由を越えた場所にある自在さでなければなりません。そこでまずレッスンでは音世界にたいする正確な知識を与えることに重点が置かれます。それも時間的に変化していく和声進行の中でどのように素材が利用可能かという問題に焦点を絞って。
 ところでジャズの歴史上で最も真迫力のある音楽的劇を演じたと思われるのは私は1960年代後半のマイルズ・デイビス・クインテットの行っていた音楽と思っています。この時期の彼らの音楽はジャズ・インプロヴィゼイションの、ある意味で究極の姿といえるものです。彼らの方法は現在でもなお非常に応用性の高いものです。私の『ブルーノートと調性』は1960年代後半のマイルズ・デイビス・クインテットが到達した状態が何であったか、ということについての考察から生まれた理論です。この本で私はブルース固有の調性が1960年代後半のマイルズ・デイビス・クインテットの音楽に見るトーナリティーとほぼ一致しているとの判断に至りました。
 本講座では、インプロヴィゼイションを基本的には和声的解決の旋律化である、という基本認識から進み、最終的には『ブルーノートと調性』で示した調性概念に基づいて、ある素材群から別の素材群への変成、という場所まで音素材(スケール・アルペジオ)の演習と並行しつつ実習を行おうと思います。

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