アドバンスト科IVa チャーリー・パーカー研究(ビバップ研究)
講師:濱瀬元彦
形式:通学個人レッスン 料金 /通信A 料金 /通信Bなし
年間22回(木金土曜日、月2回レッスン、1月、8月のみ1回レッスンとなります
場所:三宿スタジオ
教材:新規書き下ろし教材  
対象:エレクトリックおよびアコースティック・ベース、その他の楽器の受講も可
受講条件:基本的な読譜能力を有すること。
期間:一年以上(能力差により変化)

 チャーリー・パーカーはモダン・ジャズを確立した最も重要なインプロヴァイザーです。パーカーの音楽の理解なくしてはマイルス・デイビス、ジョン・コルトレーンの音楽の核心に触れることはできません。何故なら、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーンの何れもがチャーリー・パーカーの技法を乗り越えるために新しい語法を確立したからです。マイルス・デイビスのモーダルな半音階のシステムもジョン・コルトレーンのいわゆるコルトレーン・チェンジもチャーリー・パーカーの方法から直接に導き出されたものと考えてよいでしょう。これは私が長期間、パーカーの研究をしてきた結果、具体的に確認しました。そしてビル・エヴァンスの行った和声上の革新を除けば、マイルス、コルトレーンの革新以後、ジャズはほとんど進化していません。つまり、いま現在もチャーリー・パーカーは最も重要な研究対象なのです。
 さて、チャーリー・パーカーの研究は日本はともかくアメリカでは比較的盛んで、アカデミックな研究も行われています。私と同様の研究結果がすでに存在するかどうかの情報を得ることが目的ですが、私はこのような研究をできる限り入手し、確認してみました。結果から言いますと、有名なThomas Owenの研究を始めとして、Lawrence O. Koch、Henry Martin、C. Woideckなどの研究もそれぞれがすぐれた内容と言えるものですが、私の見解とは全く違います。
 端的に言って、これらの研究書はチャーリー・パーカーの最も肝心な部分には到達していません。重要なことは、パーカーが旋律をつくるときどのようなメカニズムが存在するのか、ということです。これはパーカーの思考法を掴み取ることです。
 私の観点からみると、一見複雑な彼のインプロヴィゼイションが驚くほど規則的かつ論理的に構成されていることがわかります。そして、これによってどのような練習を積めば段階的にパーカーのシステムを構築できるかが構想できるようになったのです。もちろん、この構造はどのような理論書にも楽理書にも触れられたことはありません。
 パーカーはそこまで理論的に考えてはいなかったのではないか、と言うのはよく出会う意見です。訳知りの怠け者が言う台詞です。すべてをパーカーの天才性や超人性に帰属させたいのでしょう。しかしそれは間違いです。ポール・デスモンドのインタビューによれば、彼は一日15時間はサックスを吹くという生活を長期間、続け、レスター・ヤングのコピーばかりでなく音楽学者のように楽理的な追求も徹底して行いました。彼も最初は突拍子もない音を使うといって嫌われたのですが、これはそんな彼の理論家的な一面を示すエピソードです。私がこの講座で示すインプロヴィゼイションの方法はこれまで何十年も音楽学校で指導されてきた既存のジャズ理論とはずいぶんと違います。無論、これは私の最大の誇りとするところです。
 インプロヴィゼイション技法をチャーリー・パーカーをモデルにして勉強する以上の優れた方法はないといっても過言ではないでしょう。(濱瀬元彦)

一つ前のページに戻るにはブラウザーのback(戻る)クリックして下さい
Lung Home page  TOPへ