吉岡靖高のレッスン

吉岡靖高

吉岡靖高

Yasutaka Yoshioka

バークリー音楽大学首席卒業。ジム・ホール賞受賞。

USA Songwriting Competition Instrumental部門優勝。

日本、ヨーロッパ、中国にてコンサート、ライブ、レコーディングで活躍中。

オランダ、中国でクリニック。

中国北京現代音楽院客員教授。

2枚のリーダーアルバムを発表している。

レコーディングやコンサートに参加したアーティストは、大島花子などのポップ歌手からMoreno Donadelなどのジャズピアニストまで幅広いジャンルに渡る。

コンポーザーとしても、NHK番組の音楽やTVCM音楽を制作。

〈カリキュラム〉

トニック・ソルファ法/イヤー・トレーニング

  • 講師:吉岡靖高
  • 形式:リモート・レッスン
    年間22回(水曜日、月2回レッスン、1月、8月のみ1回レッスンとなります)
  • 場所:三宿スタジオ
  • 教材:講師書き下ろし教材
  • 受講条件:特になし
  • 期間:Ⅰ. 1年 Ⅱ.Ⅲ.各6カ月 計2年(個人差により進度が異なります。)

本講座について 吉岡靖高

 読譜法には固定ドと移動ドという2つの方法があります。固定ドは音名としてのドレミファソラシドを認識し、一方、移動ドは階名としてのドレミファソラシドを認識します。本講座は移動ドをさらに厳密に徹底させたトニック・ソルファ法をマスターするコースです。この方式はイギリスに起源を持ち、現在も各国でソルフェージュとして実施されています。ポピュラー音楽を主体とするバークリー音楽大学でも幾分違ったニュアンスで重視され、イヤー・トレーニングという名目で必修科目として扱われています。

 移動ドにおいてドレミは階名として常に一定の音程関係を示すことができます。ド→ソは常に完全5度である、というように。さらにトニック・フォルファ法では各変化音にもクロマティッカルに対応しており、階名と音程変化を一対一で認識することができます。このため視唱法のみならず楽器奏者が音楽の構造を認識する重要な手段となり得ます。特に濱瀬元彦の連続シフト法によってギター、ベースの運指と読譜法を学習している方には最適です。連続シフトとは音程関係とポジションの移動距離が一致した点に着目した読譜システムです。読譜時には指板を視ることができないため、連続シフトのポイントでは同一弦上の移動距離を聴感(耳)ではかる必要があります。このため連続シフトの学習には移動ド(トニック・ソルファ法)のシステムが必要となります。移動ドでは調号が変わっても常に読み方はひとつなので音程を認識しやすく、覚えたメロディーを他のキーへ転調することは非常に容易になります。このような聴覚の強化が連続シフトの学習や旋律を覚える手段として、あるいはインプロヴィゼーションのための素材の聴覚的記憶、さらにはインプロヴィゼーション内容を歌う方法として最適なトレーニングとなります。本講座は、移動ドによる視唱、ミュージック・ディクテーション(聴きとり)、リズムトレーニングから成っていて、進度によりⅠ、Ⅱ、Ⅲに分かれています。

『内容』

  • EARTRAINING Ⅰ
  • Melodic Studies in Major Scale
  • Stepwise Interval
  • Melodic Skips in Diatonic Chord
  • Rhythm Studies in 4/4.3/4.2/4
  • EARTRAINING Ⅱ
  • Melodic Studies in Modes,Chromatic Scale
  • tepwise Interval
  • Melodic Skips in Diatonic Chord
  • Rhythm Studies in 4/4.3/4.2/4.6/8.12/8
  • EARTRAINING Ⅲ
  • Melodic Studies in Natural Minor Scale,Melodic Minor Scale,Harmonic Minor Scale,
  • Stepwise Interval
  • Melodic Skips in Diatonic Chord
  • Melodic Studies on Secondary Dominants
  • Rhythm Studies in 4/4.3/4.2/4.6/8.12/8.5/4

ギターのための新しい運指法と読譜法

  • 講師:吉岡靖高
  • 形式:リモート・レッスン
    年間22回(水曜日、月2回レッスン、1月、8月のみ1回レッスンとなります)
  • 場所:三宿スタジオ
  • 教材:濱瀬元彦著『ギター・ベースのための読譜と運指の本:理論編』『ギターのための読譜と運指の本:実技編』(全音楽譜出版社)
  • 受講条件:初心者も可、自分のギターをレッスンに持参できること
  • 期間:一年以上(受講者により不定)

読譜法について 濱瀬元彦

読譜という問題

 読譜の問題はほとんどの方にとって切実な問題だと思います。必要性が強調される一方、明確な方法が提示されてきたわけでもありません。また、読譜をクラシック音楽の基礎教育の問題に還元はできません。ソルフェージュは楽譜から音程変化を読みとり旋律化を行う訓練ですが、読譜演奏は器楽固有のプロセスが参入してくるため、各楽器固有の訓練が必要となるからです。ここに問題の本質があります。

タブ譜について

 アマチュアの間ではタブ譜という特殊な記譜法が流通しています。このタブ譜は通常の五線譜形式では表せない弦楽器の指板情報を直接表記する点が特徴です。この方法はある意味で弦楽器による読譜の困難さを解決しています。五線楽譜は音程変化の情報しか記述していませんが、タブ譜は演奏情報も記述しているということが重要な違いです。しかし、タブ譜は実際には以下の四つの問題を持っています。

 第一はタブ譜が仕事に使われるということは現実にまず有り得ないこと。

 第二はタブ譜と五線楽譜の表記に互換性がないため主にタブ譜に偏り、五線楽譜の読譜力が欠如する傾向を生むこと。

 第三に、タブ譜で示された運指はたった一つの方法でしかなく、必ずしも最良の運指であるとは限らないこと。

 

 弦楽器における読譜力とは五線表記の楽譜から弦楽器の演奏へ自力で変換する能力です。

 つまり第四の問題はタブ譜によってはこの最も重要な能力を養うことはできないこと、です。

連続シフト概念による読譜法の概要

 私の読譜法の根幹になっているのは連続シフトという概念です。この方法によって通常の楽譜からタブ譜で示される指板選択情報を自分で読みとる能力を養成することができます。次のような二点の理解を前提としてなりたちます。

 第一はポジションと調性、基本的音素材との関係。

 第二はポジションの連結です。

 つまり、音楽的な知識と器楽的な練習を一体化し、音素材と器楽的な関係を密接にすることにより五線譜からポジション選択とポジション移動の情報を見つけ出す能力を養う、という方法です。詳細については、拙著『ギター・ベースのための読譜と運指の本:理論編』(全音楽譜出版社)をご覧下さい。

ポスト・ビバップ・スタイル・ギター

  • 講師:吉岡靖高
  • 形式:リモート・レッスン
    年間22回(水曜日、月2回レッスン、1月、8月のみ1回レッスンとなります)
  • 場所:三宿スタジオ
  • 教材:講師書き下ろし教材、濱瀬元彦著「ブルー・ノートと調性」(全音楽譜出版社)
  • 受講条件:本格的な読譜力を有すること。読譜力がない場合は「ギターの為の新しい運指法と読譜法」を受講して下さい。
  • 期間:通学/1年以上(受講者により不定)

本講座について 吉岡靖高

 楽器を習得するということは、何を、どのように練習するかを学ぶことです。現在、ビパップ期以降のImprovisationの手法を学ぶに際し、何を、どのように練習するかを示しているテキストはほとんど見当たらないのが現状です。

 ギターでImprovisationを行うためには次の事項がバランス良く身についていなければなりません。

1、テクニック/特に左手のレフトハンド・フォーメーション(運指)、ピッキング、そしてそれらをサポートする筋力。

2、Improvisationのためのアイディア/様々なChord Scaleなどの音楽知識、楽曲の分析力、Improvisationの概念。

 確実なレフトハンド・フォーメーション(運指)なしでは息の長いフレーズを弾くことは困難であり、本講座では受講者のレヴェルに応じて、「ギターのための読譜と運指の本」、講師書き下ろし教材を使いヴァーティカルな動きはもちろん、特にホリゾンタルな左手の動きを学習します。これにより、ビパップ・イディオムからポスト・ビバップのフレーズまでを合理的で左手に無理のない運指で弾ききることを可能にします。

 Improvisationのためのアイディアの材料として、様々なChord Scaleを学習します。

学習の素材としてHerbie Hancock、Chick Corea、Pat Metheny、Richie Beirachなどの作品を実習に取り入れますが、そこでは単にソロをとるというのではなくコンピングを含めた実習となります。それは、ChordとScaleは同一素材から派生するものであり、ハーモニーの概念のないソロは成り立たないからです。ビバップ期以降のImprovisation概念の理論書としては、濱瀬元彦著「ブルー・ノートと調性」を使用します。

 ところで、ポスト・ビバップ・スタイル・は実際にはビバップ語法の発展したものです。受講者は最低限のビバップ語法の知識を持っていることが望ましく、受講者のレヴェルによってはビバップ・スタイルのImprovisationから指導します。

『内容』

MAJOR SCALE and MODES/MELODIC MINOR SCALE and MODES / HARMONI MINOR SCALE and MODES/HARMONIC MAJOR SCALE / DIMINISHED SCALE / AUGMENTED SCALE / PENTATONIC SCALE / CHROMATIC SCALE および各スケールから成立するTRIADS./ 7th CHORDS / BUILT in 4th CHORDS / HYBRID CHORDS.

上記のスケール練習にはレフトハンド・フォーメーションの学習を含みます。

GUIDE TONE and TENSION REPLACEMENT / MODAL INTERCHANGE

CHORD SUBSTITUTION and REHARMONIZATION / Ⅱ-Ⅴ / Constant Structure

MOTIFIC DEVELOPMENT / ANALYSIS

〈料金表〉

※毎月2回。1月と8月のみ各1回。年間計22回のレッスンです。

料金表

入会金
(初回時のみ)
20,000円+税
月 謝 17,000円+税
6ヶ月一括払い 97,750円+税
(4,250円割引)
12ヶ月一括払い 204,000円+税
(17,000円割引)

〈レッスンに関するお問い合わせ先〉

スタジオラング

〒158-0082
東京都世田谷区等々力 7-27-6

TEL & FAX  

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